築約35年の某メーカー鉄骨プレファブリケーションの下宿屋を在来工法で改修、再構築するプロジェクトである。既存の柱を挟み込んだ壁パネルは構造体として軸力と水平力を負担しており、新たにその壁に大きな開口を設ける事が困難であった。既存の軸組みと開口を順守しつつ、新たに付加する間仕切りと耐力壁により、耐震補強はもちろんのこと、住戸としてのプライバシー強度と、建物としての連続性や空間の繋がりを同時に実現する事を試みました。