飲食店としてのコンプライアンスと体裁をローコストで実現するために、解体による引き算的な操作に重きを置き、壁、床、厨房、水廻りという必要最小限のオペレーションエリアを設定した。
単に結果論だが、無機質なモルタル床、 雑然とはられた針葉樹合板の壁、天井を抜いて表しとなったデッキプレート、と異質な3種の部材がそれぞれ合理性を持ち、荒々しくもどこか親しみのある雰囲気を放っており、個人的には気に入っている。
photo:長谷川 淳