大工の親方とその家族4人の住居である。中庭が欲しいとの強い要望があったが、確保しなければならないスペースや建物ボリュームを考慮すると、実現は難しかった。そこで母屋と事務所を別棟とする事でできる建物と建物の間(隙間)を中庭のように使えないかと考えた。建物と建物の間隔を操作する事で通路でもない、ただの隙間でもない不思議な間庭が生まれた。間庭には将来,母屋の床レベルに合わせてデッキが施工され、リビングの延長としての空間や建物へのアプローチとなり、また仕事場と居住空間をうまく繋げる緩衝地帯となる。