稲美の家

 ゴールデンウィークも明け皆様いかがお過ごしでしょうか。。それにしても暖かくなってきましたね、日に依ってはすでに暑い日もあり夏と勘違いしてしまうような日もございます。気持ちのよい季節ですが体調管理には気をつけたい季節です。
さて、話は変わりますが昨年より当事務所で設計・監理して参りました住宅〈稲美の家〉が無事竣工を迎えようとしております。昨年の11月より本当に沢山の方々の協力の元現場が進んで参りました。現場の職人の方々、私の拙い説明を上手く汲み取って頂き本当に良い施工をして頂きました。ありがとうございます。そして今回の住宅のクライアントであり全左官工事を施工して頂いたSIMACの島田さん、ご家族の皆様にはこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

まだ少し、残工事が残っていますので気を抜かずに無事お引き渡し出来るよう努めて参りたいと思います。これからこの住宅でクライアントご家族様の新しい生活が始まります、先日、まだ物が何も入っていない状態の建物の中に入り、私が一番好きな場所に座り、これから始まる新しい生活を想像しながら(←私が住む訳では無いですが)とてもワクワクしました。ここへクライアントご家族様が物を入れ、日々の生活と共に徐々にゆっくりと建物が出来上がったゆくのだと思っております。最後に、ご家族様の生活の一部を私達がお手伝い出来た事、本当に嬉しく思います。

*5月16日、17日にクライアント様のご好意によりオープンハウスが行われます。
 ご興味ある方は是非見学に来て頂ければと思います。

 近隣駐車場等の問題がございますので、見学ご希望の方は当事務所へご連絡頂くか、タナカの携帯へ直接ご連絡頂ければと思います。宜しくお願い致します。

外壁の板金

まだ晩春にも関わらず日中は夏日のような日が続いておりますが、夜は突然冷えたりと体調管理が難しい季節な折、現場監理の事を少し。奈良の住宅の外壁がちょこっと、足場の隙間からお目見えしました。屋根葺材にも使用しているガルバリウム鋼板を外壁の一部にそのまま同じように板金して頂いてます。職人さんが一枚一枚丁寧に曲げて張っておられ、手作業の良さを少し残しつつとても美しい仕上がりとなっています。足場が外れて全体が見えるともう少し明るい印象になるかと思いますが、他の外壁とうまく調和するか心配であり、楽しみでもあります。現場の方にはいろいろわがままを聞いて頂いており、できないとは言わない職人魂に本当に助けられています。これからどんどんと暑くなっていくので皆様体調には気をつけて頂きたいと思います。またレポート致します。

奈良市の住宅

先日、奈良市で工事進行中の住宅が上棟しました。木造2階建てで、接合部の仕口を金物に代替するいわゆるドリフトピン工法(NK工法/ナカムラ)を採用した1階ほぼワンルームの箱型住宅です。リビングのコーナー窓は天井一杯までの高さ2.4㍍あり、外のデッキと一体的に見せる事で感覚的に室内空間の広がりが出ることを期待しています。施工して頂いている工務店さんがこの工法での工事経験が豊富で、現場では勉強させて頂く事が多く、大工さんの腕、対応も良く大変助かっております。仕事ぶりをどこかで紹介できたらと思っています。ではまた。

建築を訪ねて

こんにちは。

早速ブログがさぼり気味になってしまっていましたので更新致します。

先日、藤森照信氏(建築家・建築史家)の故郷、長野は茅野市へ藤森建築を訪ねて行ってまいりました。
とは言っても2月の事ですが・・・
長野へは[ワイドビューしなの]という特急電車で向かったのですが名古屋を過ぎたあたりからは雪景色で、それはそれは素晴らしい景色でした。
普段は京都に住んでいますので、特別雪が珍しい・・・とかでは無く、なんでしょうか。

普段とは違った行動+移動距離がとても長い、又は長かった(旅感)+α(ハプニング)=感動

のような気がします、はい。

藤森氏の生家の近くに藤森氏の設計された建物が点在していました。見るだけでもとても楽しませてくれる建物なのですが、中に入ってみると
細部の納まりや、小さな気遣い、こだわり、遊び心が至るところで見受けられます。
性能や使い勝手は決して良くないと思いますが、それ以上にその空間に魅了される 何か があります。

建物を案内して頂いたおじ様に「今日は冷えますねぇ」っと言うと「藤森先生曰く、この建物は冬季冷房完備ですから・・・」だそうです。。
初夏に訪れる事をオススメします!(周りの緑がとても綺麗なのだそうです)

それと、建築も良いのですが、長野は地酒が本当に美味しかったです(こちらのほうがメインになってしまっていた気が・・・)
旅は良いですね、また行きたいと思います。

yazirobe

皆さんこんにちは。

今日は大学時代、一緒に建築を勉強していた友人が立ち上げたブランドを紹介したいなと思います。
友達のSeuさんは現在ロサンゼルスで設計事務所に勤務しているのですが、その傍ら自身のブランドYazirobe←ココ
を展開している模様。 なんせ100%ハンドメイドという事で、年末日本に遊びに来ていた際に欲しいなぁ〜それ、、と言っていたら送って頂けました!
何かというと iPad case なのですが、私が使用していた i Pad case を見て、ダメだよそんなの使ってちゃ・・・と。 

その他にもiPhone case やバッグなどなど(アクセサリーなんかはアンティークのセレクトでしょうか) 女性の方のほうが喜ばれそうなアイテムが多いです(Seuさんが女性なので)
どれもセンス良くカッコイイです。チェックしてみて下さい!

私も凄く素敵なcaseをゲットできました。やっぱり手で作られた物って良いです、はい。言わずもがな・・・大切に使わせて頂きます。
普段いつも持ち歩くもの、良く手に触れるもの。数は少なくてもいい、でもとにかくお気に入りの物を持ち歩けたら素敵だと思います。

物では無いですが、私達CARVEも設計する際はこんな気持を大切に設計したいと思います。

ではまた!

地鎮祭

先日、予てより設計させて頂いていた住宅の地鎮祭に参加しました。
お天気には恵まれましたが時折強い風が吹く寒空の下、工事の無事を祈願してきました。
私にとって、何度参加しても緊張する時間なのですが、この祭事を経て心が引き締まる
思いになり、監理スイッチが入るという大事な瞬間でもあります。
zichin
いつもは設計者として鎌で刈初(かりそめ)をさせて頂く事がほとんどですが、
今回は何故か鋤で穿初(うがちぞめ)を指定されました。??
地域によっていろいろ儀の習慣違いがあるようです….

完成は6月を予定しております。
皆の思いのこもった素敵な家を建主さまに引き渡せるよう、
気を引き締め監理をしていきたいと思っております。
また機会があれば現場レポート致します。

ストロ〜ラー

つい先日、娘の首が座ったのを機にベビーカーを買いました。
昨今は国内海外含め、いったい何をどう選べばいいのかまったく分からんぐらいに
多種多様なベビーカーが売られております。
もはや機能性だけ比較して選ぶのは不可能と悟り、完全なる親のエゴで見た目重視
と被りにくさで選ぶぞ〜(子供には意見聞けないからね)
という事で、これ

CURIOは岐阜県の瓦屋さんがベンチャー事業として始めた純国産のブランドで、
車いす工場で職人さんがハンドメイドでフレームを製造しているそうです。

フレーム自体を強調したデザインですが、ポップな黄色塗装なので鉄フレームの
無骨な工業感は皆無です。※色はいろいろ選べます
ほぼ第一印象だけで購入を決めていましたが、実際に使ってびっくり…
小さいプラスチックタイヤではなく大きいゴム製タイヤなので、段差も楽々越えられ、
重心が低く安定しているので機動性が良く、買い物カゴが入ったりと荷物の収納容量も
大きい… とキリがないです。(本心)
見た目だけではなく本当に機能的で(押す人が)快適です。

因みに、
ベビーカーという言葉は和製英語らしく、英語圏の国ではあまり意味が通じないそうです。
ベビーカーと連呼していたら店員さんに”ストローラーです”とヤンワリ指摘されました…
こだわりが流石です。

初めて見るのに懐かしい

こんにちは。
先日は、建築史家であり建築家でもある藤森照信氏の建築を見学しに滋賀県へ行ってまいりました。
藤森建築をこの目で実際に見るのは初めてで、いつもは雑誌や本などで目にすることが多いのですが、実際に空間を体験した印象としては、普段メディアで目にしている印象そのまま立ち上がっている!でした。凄く感動しました。
雑誌や本でみる印象と、実際の空間を体験した時の印象が同じである事は私の中では珍しかったし、なによりも初めて見るのに懐かしい感じでとっても不思議な気持ちになりました。
上手く説明出来ないですが、遠い昔、見たことがあるような無いような。。ほっとする優しい建築でした。人の手の跡が見えるからでしょうか。この建築が出来上がるまでには本当にたくさんの人達が関わり、そして時間を掛けて創った跡が残っていると感じました。
次回は長野に行ってもう少し藤森建築を勉強してみたいです。
余談ですが中で売っている生ドラ(どら焼き)が凄く美味しいです!!皆様も是非。

現場

こんにちは。

またまた寒いですね、こちら京都はとっても寒いです。。

昨日は、現在工事中である兵庫県の現場へ行って参りました。昨年の12月中旬に上棟し年内(2014年)に屋根・外壁の終い、引き続き、年明け早々よりお世話になっているテラタニ工務店の社長が頑張って現場をドンドン進めていって頂いてます。

現場がドンドン進むという事は、私達設計事務所の作業(納まりなどのチェック・材料や仕様の決め事)もドンドン進めなければ現場が滞ってしまいますよ・・・という事になるのです!(やはり私達、時間の許すかぎり、良いものとするために最後まで悩み続けます)

ですので、現場の臨場感を感じながら現場が滞ることが無いよう現場の方達と一緒になって私達も作業を進めております。

クライアント様・工務店・設計者が三位一体となり、一つの建物が完成に向けて動いています。
現場が動いている、と書きました。なぜなら現場は生き物と同じように思うのです。それだけ現場は神聖な場所だなと思うのです。
(長くなりそうなのでまた今度ゆっくり書きたいと思います)

ですので出来るだけ現場に足を運びたいと思っております。

またレポートしたいと思います。

お正月

年明け、宝殿の家のクライアントの奥様よりこんな写真が届きました。
玄関を入った正面の壁に設けたニッチ(壁面を窪めた飾り棚のような場所)にお正月の飾りを置かれていました。

住宅(建物)が竣工した後、どんな風に使用されているかは中々自由に見れるものではありません、だけどもこのように写真を送って頂きとても素敵に使用されていたり、設計者が意図もしていなかったような使い方をされていたりと、逆に勉強させて頂く事もあります。

そしてこの絵、なかなかのセンスの持主ではないでしょうか。

設計を進めていく上で、実際に住まわれる方がどんな風に使用されるのか・・・もっともっと考えながら精進していきたいと思いました。